近代催眠の先駆者 メスメールの凋落

彼の動物磁気は大衆的な人気を勝ち得ましたが、その結果従来通りの治療法
を続けていた医師たちは大きな打撃をこうむり、彼らの大半がメスメールを憎悪しま
した。
懐疑論者たちはルイ16世に讒訴し、動物磁気の犯罪性を明らかにするための
調査委員会を発足させました。
調査委員会はコップの水に磁気を帯びさせるようにメスメールに命じ、それからその
水をこっそり普通の水に置き換えました。
置き換えられた水を飲んだ1人の女性が典型的なトランスに入ったことから、調査委員会は、彼の治療法の効果は磁力からではなく、患者の想像力によるものだと結論づけ、彼をペテン師と決めつけました。
メスメールは失意のうちにパリを去りましたが、彼の後継者たちは施術を続け、やが
て芝居がかった治療法にのめり込んでいきました。

 

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