近代催眠の先駆者 メスメールの技法
メスメールは、病気は体内の磁力バランスが崩れることによって生じると考え、自分
自身の身体から患者の身体へと磁力を転移させれば病気は治ると考えました。
彼は患者の肌に触れるか触れないかのところを、手で掃くようになぞりました。
数分から長い時は1時間以上にも及びましたが、やがて患者は「うっとりとした」(メスメリッ
ク~メスメールの名が語源)「トランス」あるいは「昏睡(コーマ)」状態に陥りま
した。
メスメールはこの力を「動物磁気」と名付けましたが、それはこの力が人体の神経組
織に作用すると考えたからでした。
治療を受けた患者は眼疾からリウマチまで確かに良くなったと神にかけて誓いました。
現在では、彼の手技は患者の自己催眠を誘導し、そのことによって患者の潜在意識が活性
化され、それが治癒力を向上させたと考えられます。